ピアノを始めたいけど、全く知識がないという方も多いかもしれません。
そんな方でも大丈夫です。
ピアノは、鍵盤を押せば音が出るシンプルで親しみやすい楽器。
今回は、これからピアノを始める方に向けて、ピアノを弾くために知っておきたい基本知識と楽譜についてお話しします。
ピアノを弾くための基本知識
ピアノは誰でも弾ける親しみやすい楽器です。
ピアノを始めるにあたって、どのような知識が必要なのでしょうか。
楽譜の読み方
ピアノを弾くためには、楽譜の読み方を覚えることが必要です。
まずは、ト音記号で書かれたドレミファソラシドを理解しましょう。
ト音記号が読めるようになったら、次にヘ音記号でのドレミファソラシドも覚えることが重要です。
大人の方は、学校でト音記号やヘ音記号を学んでいるので比較的スムーズに覚えられるでしょう。
まだ音楽の授業を受けていない子供の場合は、ピアノの先生や保護者が一緒に覚えるのを手伝うと良いでしょう。
鍵盤の位置と音階の関係
ピアノを弾くためには、鍵盤の位置を理解し、音階を正しく弾けるようになることが重要です。
どの鍵盤がドレミファソラシドに対応しているのかを覚えることから始めましょう。
白い鍵盤はドからシまで順番に並んでいます。
ドの位置を覚えれば、あとは順に右に進むだけでドレミファソラシドが簡単に弾けるようになります。
ピアノは鍵盤を押すだけで正確な音が出る楽器なので、楽しく演奏してみましょう。
覚えるべき記号
ピアノの楽譜には多くの記号が使われていますが、初めてピアノに触れる方が最初にすべてを覚える必要はありません。
ここでは、初心者がまず覚えるべき基本的な記号を紹介します。
ト音記号
ト音記号は、五線譜の下から二番目の線を基準に描かれる、渦巻き状の記号です。
この記号は、右手でメロディを奏でる際に使用される楽譜に頻繁に登場します。
ピアノを始めるにあたって最も基本的な記号であり、ドレミファソラシドをト音記号で覚えることから始めましょう。
ヘ音記号
ヘ音記号は、五線譜の上から二番目の線を基準に、ハートの左半分のような形をした記号です。
この記号は、ピアノで左手を使う際の楽譜に使用されます。
ト音記号に慣れて両手で弾く練習を始めると、ヘ音記号を理解することが必要になります。
左手のパートを弾くために、ヘ音記号も確実に覚えましょう。
♯(シャープ)
♯(シャープ)は、音を半音上げるための記号です。
例えば、♯ドの場合、通常のドの右隣にある黒い鍵盤を弾きます。
しかし、すべての場合で黒鍵を押すとは限らず、例えばミに♯が付く場合は、白鍵のファを押します。
♯が付いたら、音を半音上げることを意識しましょう。
♭(フラット)
♭(フラット)は、音を半音下げるための記号です。
たとえば、♭シの場合、シの左隣にある黒い鍵盤を押さえます。
しかし、♯と同様に、必ずしも黒鍵を押すわけではなく、♭ドの場合は白鍵のシを押します。
♭が付いたら、音を半音下げることを覚えておきましょう。
覚えるべき音符
楽譜にはさまざまな種類の音符が記されています。
ここでは、ピアノ初心者がまず覚えるべき基本的な音符を紹介します。
四分音符
四分音符は、黒い丸に一本の棒がついた形をしています。
長さは一拍で、最も基本的な音符です。
この音符をしっかりと覚えましょう。
二分音符
二分音符は、中が白い丸に一本の棒がついた形の音符です。
その長さは二拍で、四分音符よりも長い音を表します。
こちらも基本的な音符なので、確実に覚えておきましょう。
付点二分音符
付点二分音符は、二分音符の右側に小さな点が付いた音符です。
長さは三拍です。
基本的な音符の一つなので、これもしっかりと覚えましょう。
全音符
全音符は、棒がついていない白い丸の形をしています。
その長さは四拍で、特に曲の終わりに使われることが多いです。
基本的な音符として、必ず覚えておきましょう。
ピアノを弾くときに覚える休符の種類
ピアノの楽譜には、音を表す音符と、音を弾かずに休むことを示す休符があります。
ここでは、基本的な休符を紹介します。
休符も演奏において重要な要素なので、初心者はしっかり覚えておきましょう。
四分休符
四分休符は、一拍休むことを表します。
形は上に向かって曲線を描いたような形状です。
四分休符が出てきたら、一拍分の休みを取ることを覚えておきましょう。
二分休符
二分休符は、二拍休むことを示します。
五線譜の下から三本目と四本目の線の間に、小さな塗りつぶされた四角で表されます。
二分休符を見つけたら、二拍分の休みを取りましょう。
全休符
全休符は、四拍休むことを表す記号です。
五線譜の上から二本目と三本目の線の間に、小さな塗りつぶされた四角が書かれています。
全休符が現れたら、四拍分の休みをしっかり取ることを覚えておきましょう。
ピアノ入門者向けの教本
ピアノを始めたばかりの方には、曲だけでなく教本にも取り組むことをおすすめします。
教本を使うことで、ピアノ演奏の基礎をしっかりと身に付けることができます。
初心者にはどのような教本が適しているのでしょうか。
入門者向けの教本
ピアノ初心者には、専用の教本を使うことが大切です。
これらの教本は、ピアノ演奏の基礎をしっかりと学ぶために設計されています。
初心者向けの教本は、簡単な音を使った内容が多いため、退屈に感じることもあるかもしれませんが、基礎をしっかりと習得することで、後々の上達が早くなります。
大人にとっては、比較的簡単に進められる教本も多いので、早い段階で基本技術を習得し、次のステップへ進んでいきましょう。
ドから始まる教本
ピアノの入門者には、ドから始まる教本を使うことをおすすめします。
このタイプの教本は、鍵盤の位置を覚えやすく、演奏しやすいのが特徴です。
ドから始まる教本には、早い段階で両手を使った演奏を取り入れるものもあります。
両手でピアノを弾くためには、両手の動きに慣れることが重要です。
ドから始まる教本は、初心者でも弾きやすいため、ぜひ取り組んでみてください。
見やすい教本
ピアノを始めたばかりの方には、見やすい教本を選ぶことが重要です。
読みにくい教本を使っていると、ピアノを弾くこと自体が嫌になってしまうかもしれません。
最初は見やすい楽譜を使い、楽譜に慣れることから始めると、演奏の楽しさをより感じられるでしょう。
上達してから、難易度の高い教本に挑戦すればよいので、まずは読みやすい教本を使って練習を始めてみてください。
ピアノ入門者向けの曲
「基礎を大切にしたい」と思う気持ちは大事ですが、教本ばかりでは飽きてしまうこともあります。
そんなときは、ピアノ初心者でも楽しめるようにアレンジされた楽譜を活用しましょう。
ここでは、初心者におすすめの楽譜の特徴を紹介します。
ハ長調の曲
初心者には、ハ長調の曲が適しています。
ハ長調の曲は、調号が付いていないドから始まるため、白鍵を多く使うことが特徴です。
そのため、とても弾きやすく、初心者でも取り組みやすいです。
クラシックの名曲でも、ハ長調にアレンジされた楽譜が販売されているので、これを活用して曲を弾く楽しさを味わってください。
右手と左手を同時に動かさない曲
ピアノ初心者には、右手と左手を同時に動かさない曲がおすすめです。
例えば、バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」第1番プレリュードは、美しい旋律でありながら、両手を同時に動かさないため、初心者にも弾きやすい曲です。
このような曲で練習を重ねることで、将来的に両手を同時に動かす複雑な曲にも挑戦しやすくなります。
無理なく両手で弾ける曲を選び、楽しみながら練習を進めていきましょう。
まとめ
ピアノを始めたばかりの頃は、覚えることが多く、少し大変に感じるかもしれません。
しかし、大人の方は音楽の授業で習ったことを思い出す感覚で取り組むと、意外と簡単に覚えられることが多いでしょう。
子供の場合は、ピアノの先生や親御さんのサポートを受けながら進めるとよいです。
基礎練習だけでは退屈に感じることもあるので、簡単な曲を取り入れるなどして、練習を楽しく続けましょう。